■診療カレンダー
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |||
| 放射線治療科 | 1診 | 副島 | 副島 | 辻野 | 副島 | 辻野 | |
| 2診 | 太田 | 上薗 | 太田 | 永野 | 太田 | ||
■ 概要
■ 当科を受診される方へ
■ 紹介元の先生へ
■ スタッフ
| 当センターで施行できる放射線治療 | |
| 1. | 3次元放射線治療(3DCRT; 3 dimensional radiation therapy) |
| 2. | 体幹部定位放射線治療(原発性肺癌,転移性肺癌) |
| 3. | 全身照射 |
| 4. | 婦人科腫瘍小線源治療 |
| 当センターの放射線治療にたずさわるスタッフ(重複あり) | |
| 1. | 医師:スタッフ5名、うち、日本放射線腫瘍学会認定医4名、日本医学放射線学会専門医(治療)4名 |
| 2. | 診療放射線技師:スタッフ6名、うち、医学物理士1名、品質管理士3名 |
| 3. | 看護師:外来看護師1名、がん看護専門看護師(CNS)1名 |
放射線治療をお受けになることになった場合、その流れは概ね下記の通りです。
1.適応の決定
放射線治療の適応があるかどうか,EBM (Evidence based medicine )に即して検討します。放射線治療の目的には根治と緩和の両方があります。根治目的の場合,エビデンスを考えながら他科の先生方と治療法を検討することもありますし、多施設共同試験などの臨床研究に参加できる症例かどうかも検討します。緩和治療の場合もエビデンスと患者さんの全身状況に合わせて治療の適応を決定します。
2.同意説明
患者さんに放射線治療について説明し、同意していただきます。説明の骨子は放射線治療の意義、放射線治療の方法、および合併症についてです。放射線治療の合併症は治療中の急性合併症と数ヶ月から数十年後に発生する晩期合併症があります。放射線治療医がそれぞれについて説明し、同意いいただいた後に同意書に署名していただきます。
3.シミュレーション
(ア) 治療計画CTの撮像
治療に同意いただければ、まず、放射線治療計画のためのCTを撮ります。その際に固定方法を検討し、必要ならシェルなどの固定具を作成します。その後皮膚や固定具に仮のマークを付けてCTを撮像します。なお、このCTは放射線治療をする場合と同じ姿勢で行う必要がありますので、フラットな台で撮像します。治療は呼吸をしながら行いますので診断目的のCT検査のような息止め撮影はしません。また、臓器の移動を少なくするための方法も放射線治療と同様にこのCTでも適応します。すなわち、前立腺がんの場合に排便はなるべくしていただいて排尿を我慢していただいたり、胃を照射する場合に食事制限したり、肺の定位放射線治療の場合に呼吸移動を減らすために腹部を圧迫したりします。放射線治療を行うのと同じようにCTを行うことが必要になります。また、食道がんの場合、CTだけでは癌の範囲がわからないので治療計画の直前に内視鏡で癌の頭尾側にクリップをいれていただくこともあります。さらに頭頚部がんの場合、放射線治療後の抜歯が原則禁忌ですので、処置が必要な虫歯がないかどうかのチェックのために放射線治療前に口腔外科に受診していただきます。その際に金属による散乱線を減らすためにスペーサーを作っていただくこともあります。
その後は多くの場合、患者さんは一旦帰っていただきます。そのまま位置づけまで行う場合も患者さんは待っていただくことになります。また,脳腫瘍などの場合はMRIを撮像してCT画像にMRI画像を融合しますので、シェルをつけた状態でのMRIを撮像していただくこともあります。最近ではPET画像のフュージョンを行うこともあります。
(イ)治療計画
治療計画CTのデータを治療計画装置に転送してコンピューター上で治療計画を行います。近年の放射線治療計画はコンピューター技術の進歩によって著しく進歩しています。過去においてはCT断面上のみしか線量評価のできない2次元治療計画でしたが、最近では3次元治療計画が可能になり、放射線を腫瘍に集中できるようになっています。また,3次元治療計画ではDVH (dose volume histogram)という指標を使って腫瘍の線量を正確に評価することができるようになっています。さらにリスク臓器(腫瘍周囲の正常組織)の線量も評価できるようになっています。リスク臓器には1ヶ所でも大線量があたれば合併症を起こすシリアル(直列)臓器(脊髄など)と一定の線量が照射されても臓器内の照射されてない部分で代償可能なパラレル(並列)臓器(肺など)があります。DVHではシリアル臓器は最大線量を評価し、パラレル臓器では例えばV20のように臓器全体の中の20Gy以上照射された容積の割合を評価することにより、合併症の少ない治療を行えるようになっています。また、最近の放射線治療は安全かつ正確な治療を行うことが重要で、医師同士のダブルチェックや医学物理士や診療放射線技師のチェックなどを行っています。治療計画には定型的なもので数時間程度、複雑なものになると数日間を要します。
(ウ)リニアック上の位置づけ
治療計画はコンピューター上の計画ですので、その治療計画通りに治療できるかどうか、実際のリニアック寝台上に患者さんに寝ていただいて、治療の際と同じ姿勢で、治療の確認作業を行います。その際、リニアコグラフィーという確認フィルムを撮像します。コンピューター上で計画した通りの治療ができているかどうか、その確認フィルムでチェックします。その後に確認写真で正しいと考えられた位置(アイソセンターという照射野の3次元的な中心から正側方向に投影した皮膚面)にマジックなどで印を付けます。
4.放射線治療開始
上記のようなシミュレーションの後、放射線治療が開始されます。がんの種類や進行度に応じて治療回数は様々ですが、がんを根治させる目的で行う治療の場合には30回程度の治療が必要です。通常1日1回で平日のみの照射ですと6週間程度の治療期間となります。1回の照射時間は数分であり、毎日の治療には入室から位置あわせ、照射して退室までで約10分程度の時間がかかります。患者さんの状態にもよりますが、放射線単独治療の場合には入院せずに外来通院による治療も十分可能です。最近は放射線治療を化学療法(抗がん剤)と同時併用で行うことも多く、その場合には入院していただいて全身状態をしっかり管理しながら治療を進めていきます。
5.放射線治療中の急性合併症および効果のチェック
放射線治療中は週1回以上の放射線治療医による診察があります。また、放射線治療の看護師による定期的な面接も行われます。これらは治療効果や急性合併症を専門的にチェックすることにより、照射線量を変更すべきかどうか、休止を置くべきかどうか,適切な症状緩和の処置が必要かどうか、などをチェックするためです。
6.放射線治療後の経過観察
放射線治療は数ヶ月から数年後に晩期合併症が起こりえることが特徴です。日本では放射線治療医が少ないことから放射線治療による晩期合併症の認識も甘く、適切な処置がなされないこともありますし、放射線治療に関連のないことでも放射線治療の合併症であるような誤った説明がなされていたりします。放射線治療医による晩期合併症の専門的なチェックは重要で、英国では放射線治療医の義務と考えられています。当院でも照射1年後までは1ヶ月から3ヶ月毎に、その後は適切な間隔で、放射線治療科の外来に来ていただいています。このことは患者さんや放射線治療を依頼した診療科の医師の信用を得るとともに、放射線治療医自身のレベルアップにつながると考えています。
| スタッフ | 資格等 | 主な所属学会 |
|---|---|---|
| 副島 俊典 放射線部長 放射線治療科部長 放射線治療科科長 1983年卒 |
日本医学放射線学会代議員、放射線科専門医 | 日本医学放射線学会 |
| 日本放射線腫瘍学会評議員、認定医 | 日本放射線腫瘍学会 | |
| 日本小児がん学会評議員 | 日本小児がん学会 | |
| 日本緩和医療学会 | ||
| 日本頭頚部癌学会 | ||
| 日本食道学会 | ||
| 日本肺癌学会 | ||
| ASTRO | ||
| 辻野 佳世子 放射線治療科部長 1987年卒 |
放射線科専門医 | 日本医学放射線学会 |
| 日本放射線腫瘍学会認定医 | 日本放射線腫瘍学会 | |
| 日本がん治療認定医 | 日本癌治療学会 | |
| 日本肺癌学会 | ||
| 日本乳癌学会 | ||
| ASTRO | ||
| 太田 陽介 放射線治療科医長 1997年卒 |
放射線科専門医 | 日本医学放射線学会 |
| 日本放射線腫瘍学会認定医 | 日本放射線腫瘍学会 | |
| 日本癌学会 | ||
| PET核医学認定医 | 日本核医学会 | |
| 日本頭頚部癌学会 | ||
| 日本食道学会 | ||
| 日本肺癌学会 | ||
| ASTRO | ||
| American Association for Cancer Research | ||
| 永野 史子 放射線治療科医長 1996年卒 |
放射線科認定医 | 日本医学放射線学会 |
| 日本放射線腫瘍学会 | ||
| 上薗 玄 放射線治療科医長 2003年卒 |
放射線科専門医 | 日本医学放射線学会 |
| 日本放射線腫瘍学会 | ||
| 日本頭頚部癌学会 | ||
| 田尻 晋也 放射線治療科専攻医 2008年卒 |
日本医学放射線学会 |
2011年4月