都道府県がん診療連携拠点病院兵庫県立がんセンター

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呼吸器外科

当科・当部のご案内
 はじめに
呼吸器外科における全身麻酔手術件数は年間約300例で、そのうち原発性肺癌切除は70%を占めており、近年増加しています。
 当科の診療範囲
原発性肺癌を中心に悪性胸膜中皮腫、転移性腫瘍、縦隔腫瘍などの胸部悪性疾患の診断・外科治療・術後抗がん剤治療を行っています。
 標準治療について
早期肺癌には術後の肺機能温存を図る低侵襲手術に積極的に取り組んでおり、国内でも有数の施設です。進行肺癌に対しては手術療法・化学療法・放射線療法を併用した集学的治療を行い良好な結果を得ています。また術後補助化学療法も積極的に行っています。 悪性胸膜中皮腫は、「原因不明の胸水貯留」で発見されることの多い疾患ですが、胸水の細胞検査では診断が困難です。確定診断には胸膜の一部を採取(生検)することが不可欠で,当センターでは胸腔鏡を用いた直視下の胸膜生検を積極的に行っています。悪性胸膜中皮腫と診断された症例には手術・抗癌剤・放射線を組み合わせた集学的治療を行っております。
 治療成績について

表に最近5年間の年間手術数を示します。

  2004 2005 2006 2007 2008 計(1984-2008)
手術総数 267 282 295 272 287 4535
原発性肺癌 180 201 215 190 222 3165
転移性肺腫瘍 28 27 18 33 25 476

開院以来の原発性肺癌総手術数は3,165例となりました(1984~2008)。その5年生存率はⅠA期85%、ⅠB期68%、Ⅱ期52%、Ⅲ期30%で、 術後30日以内の死亡率は0.28%でした。手術の基本方針は根治性を損なわず且つ術後のquality of lifeを温存する術式の選択です。体への負担が大きい肺全摘術を回避した気管支や肺動脈の形成術は299例(9.5%)に、また末梢早期非小細胞肺癌(腫瘍径 2cm以下、ⅠA期)に対する肺葉切除を回避した区域切除(積極的縮小手術)は209例(6.6%)に行われ良好な経過が得られています。また、がん遺伝子や腫瘍マーカーな どの基礎研究を兵庫県立がんセンター研究部や神戸大学大学院医学系研究科と協同で行っております。その一方で、卒前・卒後の医学教育にも熱心に取組み、全 国・海外からの研修医師や神戸大学医学部などの学生実習を広く受け入れています。

2009年8月

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