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ICT

 ICT(Infection Control Team)
兵庫県立がんセンターには、平成15年よりICT(Infection Control Team)が設置され、院内で発生した感染症の管理実践機関として活動しています。ICTは院内感染対策委員会の下部組織となりますが、MRSA等の感染症が発生した場合、それらに迅速に対応をするため、比較的少人数の実践部隊として活動するチームとなります。今年度の医療法改正により、安全管理や院内感染対策の為の体制整備がすべての医療機関で義務づけされることとなり、ICTの活動の重要性はますます高まっており、我々もその自覚を持って院内感染対策に取り組んでいく所存です。
 チームメンバー
本年度(平成21年)のICTは次の10人のメンバーで構成されています。
リーダー:中原 実(形成外科医師)
サブリーダー:浦田 佳子(呼吸器科医師)、和田 二三(ICU看護師、ICN)
メンバー:内野 和哉(呼吸器外科医師)
熊谷 はじめ(看護部次長)
高田 聖子(手術部看護長)
垣尾 尚美(薬剤部)
田中 八千代(検査技師)
小島 俊介(医事課)
田端 省三(微生物検査技師)
ICTの任務

ICTの任務には次のようなものがあります。

  • (1) 感染対策年間計画の作成と感染対策委員会への報告
  • (2) 感染対策年間計画の実行とアウトカムの評価
  • (3) 病棟ラウンド
  • (4) 必要なターゲット・サーベイランス
  • (5) サーベイランス結果の感染対策委員会、現場への報告
  • (6) アウトブレイクの防止と発生時の早期特定および制圧
  • (7) 現場への介入(教育的介入、設備備品的介入)
  • (8) 「兵庫県立がんセンター感染対策マニュアル」の作成・改訂
  • (9) 職業感染防止と針刺し事故等への対応
  • (10) 耐性菌・結核・疥癬など交差感染防止
ICTの開催
 我々は月2回(第1、第4木曜日)定期的に会合を行っています。上記の任務を行う為ですが、特にMRSAのサーベイランスを重視し、MRSAの発生している病棟を中心に病棟ラウンドを行い、抗生物質の適正使用、患者様の病棟管理、排泄物の処理などが適正に行われているかのチェックをし、指導を行っています。またMRSAのアウトブレーク発生時、結核患者の発生時、その他の稀な耐性菌の発生時には、臨時にICTを開催し、その都度適切な対策を指導・指示しています。また、結核患者の発生時には、保健所と連携し、患者様への適切な対応、濃厚接触者のリストアップとその後の経過観察の指導などを行なっています。

 今年は新型インフルエンザの発生もあり、インフルエンザ患者への対応についてもマニュアルを作成し、今後の感染拡大時の対応についても検討しています。

最後に
兵庫県立がんセンターは癌専門病院であり、感染症を専門に扱っている科はありません。しかし、どの科の患者様であれ、大きな手術をしたり、強力な抗がん剤治療により、免疫力の低下した状態となれば、必ず感染症の危険性は高まります。冒頭でも述べましたとおり、今年度から法律で院内感染対策が全ての医療機関で義務付けされ、当センターにおいても、より実践的な感染対策が求められております。その中で、一人一人が実践できる感染対策の基本中の基本は手洗いです。職員・患者様を問わず、院内においては出来るだけこまめに手洗いを行ってくださることをICTからのお願いとしてこの項を終えたいと思います。
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