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NST(栄養サポートチーム)

NSTとは
NST(栄養サポートチーム)とは、Nutrition Support Teamの頭文字をとった略称です。

栄養状態が悪い患者さんは、回復が遅く在院日数がのびる、合併症(感染症、褥瘡など)を併発しやすい、死亡率が高いなどさまざまな問題をかかえています。NST(栄養サポートチーム)は、患者さんの栄養状態を評価して適切な栄養療法を選択・実施する医療チームです。

NSTの目的
栄養状態の改善を通して治療効果を高め、合併症を減少させ在院日数の短縮、医療費の削減等に貢献する、さらに活動を通して病院全体の医療レベルの向上を図ることなどを目的としています。

また、近年よく用いられる中心静脈栄養は、カテーテル敗血症を合併する危険がある、経腸栄養に比べ医療費がかかるなどの問題点が指摘されています。経静脈栄養と経腸栄養それぞれの利点と欠点を各患者さんの病状に応じて選択し、必要カロリーに基づいた栄養管理計画を提言し、正しい輸液・栄養管理の知識を啓蒙することもNSTの重要な仕事のひとつです。

県立がんセンターのNST
NST活動は、現在全国的に急速に広まりつつあります。 当院では平成17年12月より栄養委員会メンバーを中心に、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、調理員、事務職員等医療に関係するすべての部署・病棟からメンバーを選びチームを組んで活動しています。

一般病院では、たとえば脳梗塞後の麻痺による嚥下障害で摂食障害がある患者さんなどがNST介入の対象とされますが、当院では、癌手術後、特に食道癌・頭頚部癌術後の嚥下障害のある患者さんの栄養管理や抗癌剤使用中の食欲低下に対する栄養管理が主体となっています。

平成20年7月には、日本静脈経腸栄養学会からNST稼動施設認定を受け、平成22年7月から栄養サポートチーム加算が算定できるようになりました。

当院のNSTの主な活動業務
  • (1) 癌患者さんの栄養評価を実施し栄養不良患者の早期発見を行う
  • (2) NST治療計画書を作成し適切な栄養管理の実施を主治医に提言する
  • (3) NST回診の実施:定期的な(週1回)病棟回診の実施
  • (4) NST症例検討会の開催:定期的な(週1回)開催
  • (5) NST勉強会の定期的な(月1回)実施、外部講師による講演会の開催
  • (6) 経過記録の記載:回診・症例検討会の内容を記録・保存
  • (7) 中心静脈栄養カテーテル、経管栄養の管理などの指導
  • (8) NST活動状況を定期的にニュースとして広報する

など、各部署ともそれぞれの多忙な業務をこなしながらの活動となり、週1回の回診、カンファレンスを継続して行うことは容易な事ではありません。また、内容が多岐にわたるため、様々な専門的な知識が必要とされ、日々勉強し各自がレベルを上げていく必要があります。幸い熱意のあるメンバーがそろい、また各部署の垣根を越えてチームワークもよく、和気あいあいとした雰囲気で活動しています。

NST組織図
NST組織図
県立がんセンター NST活動の流れ
県立がんセンター NST活動の流れ
NST(栄養サポートチーム)の活動報告

NST活動患者さんの栄養状態を評価し適切な栄養療法を実施し、栄養状態の改善に向け活動の幅を広げてきました。今後も、チーム一丸となって、NST活動を通して治療効果を高めるとともに、病院全体の医療レベルの向上を目指します。

活動内容 H21年度 備考
NSTラウンド回数 47回 毎週水曜日 15:30からラウンドを実施しています。
NSTラウンド 症例数 259名 平成19年度から、NST依頼に加えてNST介入を実施しています。
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