栄養状態が悪い患者さんは、回復が遅く在院日数がのびる、合併症(感染症、褥瘡など)を併発しやすい、死亡率が高いなどさまざまな問題をかかえています。NST(栄養サポートチーム)は、患者さんの栄養状態を評価して適切な栄養療法を選択・実施する医療チームです。
また、近年よく用いられる中心静脈栄養は、カテーテル敗血症を合併する危険がある、経腸栄養に比べ医療費がかかるなどの問題点が指摘されています。経静脈栄養と経腸栄養それぞれの利点と欠点を各患者さんの病状に応じて選択し、必要カロリーに基づいた栄養管理計画を提言し、正しい輸液・栄養管理の知識を啓蒙することもNSTの重要な仕事のひとつです。
一般病院では、たとえば脳梗塞後の麻痺による嚥下障害で摂食障害がある患者さんなどがNST介入の対象とされますが、当院では、癌手術後、特に食道癌・頭頚部癌術後の嚥下障害のある患者さんの栄養管理や抗癌剤使用中の食欲低下に対する栄養管理が主体となっています。
平成20年7月には、日本静脈経腸栄養学会からNST稼動施設認定を受け、平成22年7月から栄養サポートチーム加算が算定できるようになりました。
など、各部署ともそれぞれの多忙な業務をこなしながらの活動となり、週1回の回診、カンファレンスを継続して行うことは容易な事ではありません。また、内容が多岐にわたるため、様々な専門的な知識が必要とされ、日々勉強し各自がレベルを上げていく必要があります。幸い熱意のあるメンバーがそろい、また各部署の垣根を越えてチームワークもよく、和気あいあいとした雰囲気で活動しています。


患者さんの栄養状態を評価し適切な栄養療法を実施し、栄養状態の改善に向け活動の幅を広げてきました。今後も、チーム一丸となって、NST活動を通して治療効果を高めるとともに、病院全体の医療レベルの向上を目指します。
| 活動内容 | H21年度 | 備考 |
|---|---|---|
| NSTラウンド回数 | 47回 | 毎週水曜日 15:30からラウンドを実施しています。 |
| NSTラウンド 症例数 | 259名 | 平成19年度から、NST依頼に加えてNST介入を実施しています。 |